2019.11.08更新

 飯塚市の小島法律事務所より、弁護士による「八木山バイパス4車線化」についての解説です。

 飯塚市周辺にお住まいの方には特になじみ深い「八木山バイパス」が、4車線化される計画が始動しています。

 八木山バイパスは、福岡市から京都郡苅田町までを通る国道201号線間にある、八木山峠を迂回するバイパス道路です。この八木山バイパスは、1日当たり2万台以上が通行する飯塚市と篠栗・博多方面を結ぶ重要な道路です。 

 この八木山バイパスは、開通当時から有料でしたが、2014年に通行が無料化されています。しかし、無料移行後には、交通量が倍増しているようです。 

 八木山バイパスは、2車線(片側1車線)の道路であるために、交通渋滞や、事故・工事の際に通行止めにせざるをえないという難点が指摘されていました。その後の無料化による交通量の増加によって、さらにこの難点が顕在化することとなりました。そこで、篠栗・筑穂間の5.6kmと筑穂・穂波東間7.7kmの各区間を4車線化する計画が決定されました。事業費は約360億円です。

 国土交通省によると、その工事により、通過時間が従来の約24分から約13分に短縮され、中央分離帯がなかったために発生していた正面衝突の事案も無くなり、さらに地域経済の活性化にもつながる効果を生じるとのことです。 

 工事は来年4月にも開始される予定で、篠栗・筑穂区間が2024年度、筑穂・穂波東区間が2029年度にそれぞれ開通する予定です。そして、これに伴って再び八木山バイパスが有料化されることも決まりました(普通車で250円+税と、以前の有料時代に比べて約半額になる予定です)。 

 ちなみに、道路工事の計画から皆さんの利用が開始(「供用開始」といいます)されるまで、さまざまな法令(都市計画法、環境影響評価法、道路法、土地収用法など)に基づく手続きを経る必要があります。 

 簡単な流れを説明すると、①道路状況の調査②道路網整備計画③概要計画の決定④環境影響評価(環境アセスメント)実施⑤都市計画決定⑥測量・設計⑦用地買収⑧工事⑨供用開始といったものです。

 ⑦と⑧は順次同時進行で行われていくこともありますし、事業地予定地が①の段階ですでに地方公共団体の所有地であるケースもあります。

 令和元年9月現在、この八木山バイパス4車線化は、③から④の段階にあるようです。

投稿者: 小島法律事務所

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