飯塚市の小島法律事務所より、弁護士による「停止距離」についての解説です。
停止距離とは、空走距離と制動距離を合わせた距離であり、ドライバーが危険を感じてから車両が停止するまでの距離です。
空走距離とは、ドライバーが危険を感じてからブレーキが効き始めるまでの距離のことです。
制度距離とは、ブレーキが効き始めてから車両が停止するまでの距離のことです。
停止距離の計算式は、難解ですが、以下の計算式で導き出すこと可能とされています。
S = VT0 + Vの2乗/2μg
T = T0 + V/μg
・S=停止距離(m)
・T=停止時間(sec)
・T0=空走時間(sec)
一般的に、空走時間は0.8ないし1.0(秒)の範囲が望ましいとされています。
なお、空走時間は高齢者になるほど長くなり、また、飲酒運転者も酩酊状態がすすむほど空走時間が長くなります。
・V=制動前の速度(m/s)
・μ=制動時の摩擦係数
一般的に、摩擦係数は、乾燥路面では0.7とし、湿潤路面では0.4とされています。
・g=重力加速度=9.8(m/s2)
参照書籍『捜査官のための交通事故解析【第3版】』41~87頁