2020.10.01更新

 飯塚市の小島法律事務所より、弁護士による「停止距離」についての解説です。

 停止距離とは、空走距離と制動距離を合わせた距離であり、ドライバーが危険を感じてから車両が停止するまでの距離です。

 空走距離とは、ドライバーが危険を感じてからブレーキが効き始めるまでの距離のことです。
 制度距離とは、ブレーキが効き始めてから車両が停止するまでの距離のことです。

 停止距離の計算式は、難解ですが、以下の計算式で導き出すこと可能とされています。

  S = VT0 + Vの2乗/2μg
   T  = T0 + V/μg

S=停止距離(m)

T=停止時間(sec)

T0=空走時間(sec)
 一般的に、空走時間は0.8ないし1.0(秒)の範囲が望ましいとされています。
 なお、空走時間は高齢者になるほど長くなり、また、飲酒運転者も酩酊状態がすすむほど空走時間が長くなります。

V=制動前の速度(m/s)

μ=制動時の摩擦係数
 一般的に、摩擦係数は、乾燥路面では0.7とし、湿潤路面では0.4とされています。

g=重力加速度=9.8(m/s2)

参照書籍『捜査官のための交通事故解析【第3版】』41~87頁

投稿者: 小島法律事務所

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